~『Sanctus』~
『サンクトゥス』はラテン語で『聖なる』という意味です。
神への感謝を捧げ、その栄光を称える賛歌、『感謝の賛歌』です。
(冒頭で『サンクトゥス』を3回唱えるので、和訳では『三聖頌』とも言われています)
『信じることの喜び』をまっすぐに自信をもって表現しきって終わった『Credo』に続き、前奏なしで始まる、合唱とオーケストラの最初の『Sanctus』のハーモニーは本当に荘厳で素敵です。
この最初のハーモニーを耳にした瞬間、万感の思いで天を仰ぎ見たくなるような・・・、そんな気がしませんか?
その、『そんな気が・・・』が楽譜の中にも少し見てとれます。
前半3曲の合唱最初のハーモニーは、ハ長調のⅠの和音(ドミソ)でした。
どまんなかで直球!『Credo』にいたっては全てのパートが主音(ド)で同じでした。
ところがこの『Sanctus』、
最初のハーモニーを聴くと今までの3曲とは少し異なった印象をうけませんか?
同じⅠの和音(ドミソ)でも、それが少々くるっと転回し、5度離れた”ドソ”の上に”ミ”がのっています。
このほんの少しの和音の変化よって生まれてきた『Sanctus』の最初のハーモニーは、まるで天まで届くかのような、崇高で上へ上への新しい広がりを生み出し、神への感謝の気持ちをより一層高めてくれている・・・、なんだかそんな気がしませんか?
『Credo』から『Sanctus』へ、
音符のないこの時間もまた『聴きどころ&腕の見せどころ』かもしれませんね。
2009年4月1日水曜日
2009年3月1日日曜日
♪ 『戴冠ミサ』の部屋 ♪ その⑤
~『Credo』~
『クレド』はラテン語で『信じる』という意味です。
『信仰宣言』等と言われ、神を信仰する喜びを表現しています。
曲がとても長くて、歌詞も複雑、
合唱団にとりましては大変やりがい!のある曲です。
『信仰する喜びを表現』するためにはかなりの時間がかかるかも知れません。
でも、まっすぐで強固ではっきりとしていてという、
曲全体に感じられる何にも左右されないその真の強さは、本当に魅力的です。
同じハ長調でも、『キリエ』や『グローリア』とはまた違った決然としたしたものを感じます。
(合唱の出だし2小節は全パート、リズムも音も皆同じですね)
長文のためここでは紹介しきれませんが、日本語訳と楽譜とを一緒に眺めてみると、
曲名になっている1番大切なメッセージ、
『Credo(in)』が隠れている(省略されている)のが読み取れます。
そしてまたそのフルセンテンス、
『Credo in unum Deum』が
曲の最後の最後、アーメンコーラスの中に出てくるのもこの『クレド』だけです。
この現象はミサの典礼文にもありません。
先程と同様、典礼文と楽譜もまた一緒に眺めるとまた
新鮮な発見があり、歌うことへの励みになります。
豊かな表現にもきっとつながりますね。
『信じることの喜び』だなんて、とても親しみがわきませんか?
『クレド』はラテン語で『信じる』という意味です。
『信仰宣言』等と言われ、神を信仰する喜びを表現しています。
曲がとても長くて、歌詞も複雑、
合唱団にとりましては大変やりがい!のある曲です。
『信仰する喜びを表現』するためにはかなりの時間がかかるかも知れません。
でも、まっすぐで強固ではっきりとしていてという、
曲全体に感じられる何にも左右されないその真の強さは、本当に魅力的です。
同じハ長調でも、『キリエ』や『グローリア』とはまた違った決然としたしたものを感じます。
(合唱の出だし2小節は全パート、リズムも音も皆同じですね)
長文のためここでは紹介しきれませんが、日本語訳と楽譜とを一緒に眺めてみると、
曲名になっている1番大切なメッセージ、
『Credo(in)』が隠れている(省略されている)のが読み取れます。
そしてまたそのフルセンテンス、
『Credo in unum Deum』が
曲の最後の最後、アーメンコーラスの中に出てくるのもこの『クレド』だけです。
この現象はミサの典礼文にもありません。
先程と同様、典礼文と楽譜もまた一緒に眺めるとまた
新鮮な発見があり、歌うことへの励みになります。
豊かな表現にもきっとつながりますね。
『信じることの喜び』だなんて、とても親しみがわきませんか?
♪ 『戴冠ミサ』の部屋 ♪ その④
~『Gloria』~
『グローリア』はラテン語の『栄光』という意味です。
『栄光の賛歌』、または『大栄唱』、『天使の賛歌』等とも言われます。
『天には神に栄光、地には善意の人々に平安』で始まり、
神とキリストへの讃美と嘆願が続きます。
そして、『・・・栄光ありて、アーメン!』と結ばれる内容です。
このちょっとした内容を知るだけでも『キリエ』とは異なる、
荘厳かつ華麗な曲想が思い浮かんでくる気がします。
オーケストラの演奏も全くくもりのないハ長調のⅠの和音でスタート、
堂々とした雰囲気が大いに感じられますね。
とても壮麗で、自信にあふれているソリストと合唱、オーケストラの演奏が、
辻端先生がおっしゃった、『モーツァルトの1・2・3!の法則』にぴったりです。
また、越智先生のご指導の中には先生がおっしゃった『グローリア』のキーワードもあります。
曲をたどりながら越智先生のお言葉を拾うと、
『輝かしく、瑞々しく、時には温かく優しく柔らかく包み込むような・・・。
日本の歌舞伎役者が『ミエ』をきる様もあり、切迫の時も涙の時も・・・。
祈る気持ち、愛する気持ち、温かくうっとりと抱きしめられている・・・。』
となります。
凛とした中にも温かさが感じられる『グローリア』、素敵ですね。
なお
ヴィヴァルディやプーランク等、『グローリア』のみを独立した作品として作曲した例もあります。
『グローリア』はラテン語の『栄光』という意味です。
『栄光の賛歌』、または『大栄唱』、『天使の賛歌』等とも言われます。
『天には神に栄光、地には善意の人々に平安』で始まり、
神とキリストへの讃美と嘆願が続きます。
そして、『・・・栄光ありて、アーメン!』と結ばれる内容です。
このちょっとした内容を知るだけでも『キリエ』とは異なる、
荘厳かつ華麗な曲想が思い浮かんでくる気がします。
オーケストラの演奏も全くくもりのないハ長調のⅠの和音でスタート、
堂々とした雰囲気が大いに感じられますね。
とても壮麗で、自信にあふれているソリストと合唱、オーケストラの演奏が、
辻端先生がおっしゃった、『モーツァルトの1・2・3!の法則』にぴったりです。
また、越智先生のご指導の中には先生がおっしゃった『グローリア』のキーワードもあります。
曲をたどりながら越智先生のお言葉を拾うと、
『輝かしく、瑞々しく、時には温かく優しく柔らかく包み込むような・・・。
日本の歌舞伎役者が『ミエ』をきる様もあり、切迫の時も涙の時も・・・。
祈る気持ち、愛する気持ち、温かくうっとりと抱きしめられている・・・。』
となります。
凛とした中にも温かさが感じられる『グローリア』、素敵ですね。
なお
ヴィヴァルディやプーランク等、『グローリア』のみを独立した作品として作曲した例もあります。
2009年2月17日火曜日
♪ 『戴冠ミサ』の部屋 ♪ その③
~『Kyrie』~
『キリエ』は『主よ憐れみたまえ』という意味のギリシャ語からきています。
『憐みの賛歌』とも呼ばれているのもこのためです。
では、この『キリエ』の歌詞『憐み』、皆さんはどのように感じていらっしゃいますか?
越智先生のご指導に、
『「憐み」とは「かわいそうに思うこと」、「ふびんに思うこと」というより
「共にいる」、「一緒だよ」という前向きなプラスの気持ちがつまった言葉なのですよ』
というお話がありました。
そう考えると時代や地域をはるかにこえ、
私達の日常生活と『キリエ』の音楽が何だかとても近くに感じますね。
ハ長調で本当にシンプルな和音と旋律なのに、
ひとたび曲が始まると、この上ない豊かな色彩・・・。
『Credo』を手中におさめつつ、『Kyrie』を深く深く・・・!というチャレンジはいかがでしょう。
2か年計画の2年目らしい取り組みかもしれませんね。
『キリエ』は『主よ憐れみたまえ』という意味のギリシャ語からきています。
『憐みの賛歌』とも呼ばれているのもこのためです。
では、この『キリエ』の歌詞『憐み』、皆さんはどのように感じていらっしゃいますか?
越智先生のご指導に、
『「憐み」とは「かわいそうに思うこと」、「ふびんに思うこと」というより
「共にいる」、「一緒だよ」という前向きなプラスの気持ちがつまった言葉なのですよ』
というお話がありました。
そう考えると時代や地域をはるかにこえ、
私達の日常生活と『キリエ』の音楽が何だかとても近くに感じますね。
ハ長調で本当にシンプルな和音と旋律なのに、
ひとたび曲が始まると、この上ない豊かな色彩・・・。
『Credo』を手中におさめつつ、『Kyrie』を深く深く・・・!というチャレンジはいかがでしょう。
2か年計画の2年目らしい取り組みかもしれませんね。
2009年2月11日水曜日
♪ 『戴冠ミサ』の部屋 ♪ その②
~『ミサ曲』の構成って?~
ミサ曲の基本的な構成要素は5曲、
①キリエ
②グローリア
③クレド
④サンクトゥス
⑤アニュス・デイ
です。
では『戴冠ミサ』の『ベネディクトゥス』は・・・?
4曲目の『サンクトゥス』の後半部分(1部分)として1つにまとめられていることが多いようです。
『サンクトゥスとベネディクトゥス』
と、”and”で表記されていることも多々あるようです。
そして最後にもう1つ。
『イテ・ミサ・エスト』という、ミサの終わりを告げる曲もあります。
しかしこれは、作曲された時代や地域がわりと限られているようです。
さて、大変大まかなお話でしたが『5~7曲』と書かせていただいた意味、
無事、お伝えすることができましたでしょうか・・・?
次回からは①~⑦の決まった文言(歌詞)や内容にふれてみませんか?
少し知って歌う『ミサ曲』、より、親しみがわきますね!
ミサ曲の基本的な構成要素は5曲、
①キリエ
②グローリア
③クレド
④サンクトゥス
⑤アニュス・デイ
です。
では『戴冠ミサ』の『ベネディクトゥス』は・・・?
4曲目の『サンクトゥス』の後半部分(1部分)として1つにまとめられていることが多いようです。
『サンクトゥスとベネディクトゥス』
と、”and”で表記されていることも多々あるようです。
そして最後にもう1つ。
『イテ・ミサ・エスト』という、ミサの終わりを告げる曲もあります。
しかしこれは、作曲された時代や地域がわりと限られているようです。
さて、大変大まかなお話でしたが『5~7曲』と書かせていただいた意味、
無事、お伝えすることができましたでしょうか・・・?
次回からは①~⑦の決まった文言(歌詞)や内容にふれてみませんか?
少し知って歌う『ミサ曲』、より、親しみがわきますね!
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