2014年6月26日木曜日

城北地区公民館サークル発表会

佐野市城北地区公民館サークル発表にて、定期演奏会で演奏する曲を数曲演奏します。

入場は無料ですのでどうぞお気軽にお越しください。


日時 2014年6月29日(日曜日)
場所 佐野市城北地区公民館ホール

出演時間は午後1時15分から30分を予定しています。どうぞ聴きに来てくださいね(^^♪






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2014年6月7日土曜日

歌唱力強化訓練のための解剖学     遠藤昌一



我々“Voice”では今年に入り歌唱力向上のための基礎能力を高める訓練を始めました。そのために役立つ体の解剖やその機能について述べてみます。

歌を歌うには胸部と腹部それに頭の一部を使います。

ヒトが起立するのに脊柱がありますが、これは24個(頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個)の椎骨からなり、椎骨の間に柔らかい組織からなる椎間板があります。この柔らかい椎間板のために我々は背柱を前に曲げたり、後に反ったりできるのです。

その椎骨から関節により左右に一本ずつ肋骨が前、下に伸びており、先は神主さんが持つ(「笏」(しゃく)の様な形をした胸骨に繋がります。繋がるのは骨直接ではなく、その間にある軟骨によります。肋骨の間には肋間筋があり、この収縮により、また他の骨との柔らかい組織(関節や軟骨)により肋骨を上下に動かす事が出来、そして胸を大きく広げ、空気を肺に取り込む事が出来るのです。

一番下の肋骨について横隔膜があり、これが胸腔と腹腔を区切っています。横隔膜は筋肉で出来ており、普段は上向きにゆるく円を書いたような形をしていますが、空気を多く吸うときには収縮し平たくなります。

また、腹部前部を一番下の肋骨から出て坐骨と恥骨に繋がる斜腹筋が覆っています。これを収縮するのが腹式呼吸です。

我々の訓練では胸郭を広げ、斜腹筋を収縮させ声を出す訓練をしています。TVでの中丸三千絵さんのお話によると、演奏後数日は胸郭が数糎広がったままだそうです。この事は胸郭を広げ、腹式呼吸で歌うことにより良い声が出ることを示しています。

声は声帯を振動させて出します。その音は口腔、鼻腔および副鼻腔の共鳴によって美しい声や、聞きにくい声に変わると言われています。これらの器官を上手に使う事が大切です。ある聞いた話によりますとネアンデルタール人はこれらの器官の発達が不十分であったので、音声の種類に乏しく仲間とのコミュニケーションが旨く取れず、その結果社会生活が旨く行かず、絶滅したと聞きます。ヒトは様々な声を出す事が出来る事により複雑なコミュニケーションを取れるようになり高度の文明を発達させたのでしょうか。

前期の器官・組織を使って最大限に吸う呼吸の量を肺活量と言います。その内1秒間に吐き出す空気の量を肺活量で割ったものを1秒率と言います。この率が大きいほど良い声が出るのでしょう。健康な人は80%以上です。これを試験器具を使わずに試すには蠟燭に火をつけてその前に口を大きく開け多く吸った息を一気に吐き出し火が消えれば、健康な肺機能と言えるでしょう。

息を早く出せない人がいます。1秒率が低い人です。このような人の多くは肺気腫です。末端の肺胞が壊れて弾力を失っています。歌を歌う人にはこの様な人はいないと思いますが、体質にもよりますが、喫煙が肺胞を壊します。

呼吸して息を吐き出すとその後自然に意識せずに空気が肺に入り込みます。歌ったり、発声練習をした場合、自然に息が入りますので、口に異物が入っているとそれが無意識に器官に入ろうとします。ですから発声練習や歌唱練習などの時に飴を口に入れておくと、気管に入り込む危険があります。


筆者プロフィール
 東京大学医学部卒 医学博士 元WHO職員
 “Voice”団員(テナー)



※“Voice”5月号より転載させていただきました。









ヘンゼルとグレーテル

両毛チェントロリリコ オペラへの誘い

ヘンゼルとグレーテル
      エンゲルベルト・フンバーディンク作曲

 2014年6月22日(日) 午後1:30開演(1:00開場)

 全席指定前売り券 3,500円 (当日+500円)

 佐野市葛生あくとプラザ  ℡0283-86-4715


島田瑛子先生が露の精役で出演なさいます。どうぞお誘いあわせの上お越しください。








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