2009年2月17日火曜日

♪ 『戴冠ミサ』の部屋 ♪ その③

~『Kyrie』~

『キリエ』は『主よ憐れみたまえ』という意味のギリシャ語からきています。
『憐みの賛歌』とも呼ばれているのもこのためです。
では、この『キリエ』の歌詞『憐み』、皆さんはどのように感じていらっしゃいますか?
越智先生のご指導に、
『「憐み」とは「かわいそうに思うこと」、「ふびんに思うこと」というより
「共にいる」、「一緒だよ」という前向きなプラスの気持ちがつまった言葉なのですよ』
というお話がありました。
そう考えると時代や地域をはるかにこえ、
私達の日常生活と『キリエ』の音楽が何だかとても近くに感じますね。
ハ長調で本当にシンプルな和音と旋律なのに、
ひとたび曲が始まると、この上ない豊かな色彩・・・。
『Credo』を手中におさめつつ、『Kyrie』を深く深く・・・!というチャレンジはいかがでしょう。
2か年計画の2年目らしい取り組みかもしれませんね。




2009年2月11日水曜日

♪ 『戴冠ミサ』の部屋 ♪ その②

~『ミサ曲』の構成って?~

ミサ曲の基本的な構成要素は5曲、
①キリエ
②グローリア
③クレド
④サンクトゥス
⑤アニュス・デイ
です。
では『戴冠ミサ』の『ベネディクトゥス』は・・・?
4曲目の『サンクトゥス』の後半部分(1部分)として1つにまとめられていることが多いようです。
『サンクトゥスとベネディクトゥス』
と、”and”で表記されていることも多々あるようです。
そして最後にもう1つ。
『イテ・ミサ・エスト』という、ミサの終わりを告げる曲もあります。
しかしこれは、作曲された時代や地域がわりと限られているようです。

さて、大変大まかなお話でしたが『5~7曲』と書かせていただいた意味、
無事、お伝えすることができましたでしょうか・・・?

次回からは①~⑦の決まった文言(歌詞)や内容にふれてみませんか?
少し知って歌う『ミサ曲』、より、親しみがわきますね!