2014年12月25日木曜日

感謝!感動!感激!

第22回佐野第九演奏会、おかげさまをもちまして、無事終了いたしました。
寒い中ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました。

飯森範親マエストロ、ソリストの竹多倫子先生(ソプラノ)、在原泉先生(メゾ・ソプラノ)、山本耕平先生(テノール)、堀内康雄先生(バリトン)、合唱指揮の河野陽介先生、群馬交響楽団の皆様、どうもありがとうございました。

栃木高校、栃木女子高校、佐野東高校の合唱部の皆さん、合唱部OB・OG の皆さん、コール・エッコの皆さん、どうもありがとうございました。

演奏会を陰で支えてくださった賛助会員の皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、発声指導の先生方、っ練習ピアノの先生、どうもありがとうございました。

多くの方々に支えられて、佐野第九演奏会は好評のうちに終演しました。団員一同、感謝・感動・感激です。そしてとっても幸せです。

本当にどうもありがとうございました♪







2014年12月11日木曜日

ドイツ語と私             遠藤昌一


 我々“Voice”に参加なさっておられる方は男女あり、年齢も多岐にわたっており、そのため過去現在色々多くのご経験をなさっておられる事と存じます。私たちは音楽を通じて集まっているわけですが、それ以外の経験を分かち合うのも楽しみの一つであり、また我々の音楽の質を高めるのに大いに役に立つと思います。幸い毎月月報が出ております。これを通して何か簡単な事でもご自分の経験で興味のある事を載せたらお互いをさらに良く知りあい、連携が強まるのではないでしょうか。皮きりに“Voice”5月号で呼吸に関する解剖とその機能について書きましたが、差し出がましくまた一つ書いてみます。

 私たちは年毎年末にベート-ベンの第9を歌います。その練習で ä、ö、ü と子音で終わる単語の発音で苦労します。私は旧制高校でドイツ語を第2外国語として3年間週4時間も習いました。先生はリルケの研究で日本での第1人者であったのですが、彼がドイツに留学したかは知りません。それに授業は会話は全然なく、「エッケルマンのゲーテェとの対話」だとか「プラーグへの旅路のモーツアルト」等と言う本を読まされただけです。それで私はドイツ語の発音はあまり自信がありませんでした。でも彼が教えてくれた発音は私たちがVoiceの第9の練習で教わっているのと全く同じなので安心しました。医学部では当時はすでに日本人の教授が日本語で教えてくれていたので問題はなかったのです。卒業後結核予防会に入りましたらドイツ語の文献を多く読まされ抄録させられたので閉口しました。ドイツ語の名詞には男性・女性・中性・複数があり、それぞれに格があり、それぞれに違った冠詞が付くのです。その後1972年にホプキンスに留学、そしてWHOに就職し、ドイツ語とオサラバができ、万歳でした。ちなみにドイツ語は国連の公用語ではありません。

 私はクアラルンプールに4年間滞在した事があります。その時Mind your languageという 週1のTV番組があったのです。それは英国への外国からの留学生が日常の会話をするものでした。ですから全く違った方言や発音なのです。興味があり、毎週見ていたのですが、或る日の番組に英国に住む中年の英国人が出演しました。その人のしゃべる英語は方言と訛が強くて、全く分かりませんでした。英語を母国語とする人でも分からない英語を話すのにはとても驚かされました。英語は全世界中広く話されています。シンガポールではシングリッシュと言って機関銃のように早く鋭くしゃべります。フィリピンではタグリッシュと言って英語とタガログを混ぜたような英語です。私は14年間フィリピンに住みましたので私の英語はフィリピン訛と言われます。
と言う事で“Voice”に参加した時に歌詞のドイツ語はどうなのかと考え、ネットで調べてみました。ドイツは地方分権進んでいるので、やはり北部方言と東中部方言とはっきり分かれているそうで、現在の標準ドイツ語は東中部方言を基礎にしているそうです。でも完璧な標準ドイツ語を話す人はドイツ人の3%しかいないそうです。

 私は3カ月WHOの研修を受けるためプラーグに滞在しました。丁度5月で春の音楽祭の時だったのですが、4月27日にプラーグの到着した時には、演奏会の切符は全部売れ切れでした。チェコの人は音楽が飯より好きなのでしょうか。因みに食事は旨くなかったです。しかし最後の第9を聞く事が出来ました。ところが歌詞がチェコ語なのです。チェコスロバキヤは第二次大戦でドイツから酷い目に合ったからなのだそうです。下宿のおばさんはそのためドイツが嫌いで「私はドイツ語は流暢に話せるのだが、もう絶対に話さない」と言っていました。でも第9を楽しむにはや歌詞ははり第9はドイツ語でなくては良い感動は受けません。その後1994年に再度プラーグを訪れた時にはドイツ人の観光客が多く、ドイツ語を話さざるを得なかったようです。

 此処で私の意見を述べさせてもらうと。コーラスの歌詞は曲に合ったものでなくてはならない。逆に曲は歌詞に合ったものでなくてはならないと思います。それから発音ですがコーラスの全員が同じ発音をしなければならないと思います。

これから落語です。歌詞の冊子の33頁にÜber‘m Sternenzelt!  Über Sternenとあります。Über‘mはÜber demを一緒に続けてしまったもので、demは英語のthe、 英語でいえばOver theとなるわけです。Sternenzeltはひとつの単語で私の辞書には星空と書いてありました。星空はひとつなので定冠詞をつけたのでしょう。次のSternenはSternの複数です。昔殿様がお空を見上げてお星さまと言ったら。家来が「殿は偉いのですから星に様をつけてはいけません」と言ったのです。それで星が沢山あるので星メラと言ったとか。